
現在の醸造年度:2002BY
規格:純米酒
「日本清酒発祥の地」として知られる奈良県・菩提山正暦寺で室町時代に造られていた僧房酒「菩提泉」の伝統を、1999年に「奈良県菩提酛による清酒製造研究会」が発足して500年ぶりに復活させ、奈良県内の蔵元で造られ始めた草創期の頃の菩提酛仕込みの日本酒です。
長期熟成からくるドライフルーツ系の深みのある複雑な香りとマッタリと広がる穀物感のアタックがあり、かすかに残る甘味と酸味が凝縮した旨味と相まって、絶妙なバランス感でゆっくりと口中に広がります。
古酒独特のトロミにも似た濃醇な余韻は長くしっかりと感じ、じっくりと刻まれた至福の時間を感じさせてくれます。
長期間の熟成の途中段階で、清酒内のアミノ酸やたんぱく質などが化学変化を起こして、茶褐色の澱が生じる事があり、この商品はしっかりと濃い色の澱が沈殿しております。
褐色の澱が出で沈殿している熟成酒は、しっかり熟成して、古酒として完成されている証と言われております。
少々マニアックな商品になりますが、混ぜずにゆっくり上澄みを飲むのも良し、軽く絡めて複雑味を楽しむのも良しです。
※澱は異物ではありませんので、安心してお召し上がりください。
※「黒澱」はすべての瓶貯蔵酒に出ているわけではありませんので、有る分だけの数量超限定品です。
原料米 | (酛)奈良県産 ヒノヒカリ<正暦寺寺領米> (麹・掛)奈良県産 夢山水<自社田栽培米> | 精米歩合 | 70% | 使用酵母 | 正暦寺酵母 |
---|---|---|---|---|---|
アルコール度数 | 15% | 日本酒度 | -5 | 酸度 | 1.5 |